税金が還付になった税務調査

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永江 将典

公認会計士・税理士
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初めての税務調査の依頼が電話でかかってくると・・・
ドキドキしますよね。

その不安な気持ち、よくわかります。

 ・ちゃんと確定申告してるのに、なんで自分のところにくるの?
 ・税金、追加でいくら取られるんだとう?とても払える状況じゃないのに。
 ・調査官はどんな質問をしてくるんだろう?
 ・調査官の質問にうまく答えられなかったらどうしよう?
 ・調査官が怖い人だったらイヤだなぁ・・・

様々な不安が脳裏に浮かぶかもしれません。

今日は、そんな不安を少しでも解消するような事例を紹介したいと思います。
税務調査は別に怖くない、ということが伝わえば幸いです。

過去7年間無申告で始まった税務調査。結果は・・・税金の還付w

過去7年間無申告だった方から、税務調査の依頼がありました。
はじめての税務調査でとにかく不安だ。帳簿は全くつけていない。
資料もほとんど残っていいない。

税務署からは、いつ調査にいけばよいか、督促の電話が何回もかかってきて、
欝になりそうだ・・・

というお問い合わせでした。

これはかなり骨が折れる税務調査になるかな?
と思いつつ、まずは調査官の方と税務調査の日程を決めて、
集めれるだけの資料を集め、帳簿を作るところから始めました。

税務調査初日

調査官の方に、作成できたところまでの総勘定元帳と、
みつからなかった経費関係の書類については、こちらが自分たちで推定して
作成した経費の一覧表を提出するとともに、その根拠資料を提示して、
資料としては不足しているが、なるべくこの内容で申告させて欲しいと
依頼して始まりました。

経費に関しては、請求書や領収書として残っているもの以外にも
購入した商品だけが残っているものについては価格コムなどで購入価格をチェックし、
経費に含めていました。

集められる範囲でですが、きちんと資料を作成していたことと、
調査官の方が、追加納税で事業継続ができなくなるようなことはないようにします、
と配慮していただけたこともあり、

一部は証拠不十分で除外された経費もありましたが、
ほとんどの経費を認めていただけました。

イラストレーターの方の税務調査だったのですが、
売上代金が入金される際には、源泉所得税が差し引かれて入金されていました。

毎年の所得税は発生していましたが、源泉所得税として事前に納付していた
金額のほうが多かったため、結果として還付申告となってしまいました。

税務調査が入ったおかげで、むしろ税金が返って得してしまった( ´∀`)
そんな案件でした。

税務調査も、意図的に資料を破棄したり、改ざんしたりするよりも、
調査官の求めに応じて協力して行うことで、調査官もある程度、妥協してくる
こともあります。

真面目に納税している人を潰そう!という意図はありませんので、
そこまで税務調査を恐る必要はありません。

永江 将典

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