人材派遣業の税務調査

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永江 将典

公認会計士・税理士
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こんにちは。人材派遣業の税務調査に強い税理士事務所です。

今日は、人材派遣業の会社に税務調査が入ると、
どのような指摘を受けるのか、紹介したいと思います。

人材派遣業で税務調査がくる場合、利益がかなり出ている会社に
くることが多いようです。

税務調査は、調査官が1~2名で会社にきて、
通用2日~3日で税務調査が終わります。

まず1日目。きっかり10時に始まります。
挨拶に始まり、天気や最近の景気といった軽い雑談から始まり、
だんだん会社の内容をヒアリングされていきます。

会社を設立した経緯や、社長の家族構成、出身地や趣味などが
雑談をしながら聞かれます。

例えば、趣味でよく聞かれることは

「社長の趣味は何ですか?」
「ゴルフが趣味なんですね。どのくらいでまわるのですか?」
「ゴルフは月にどのくらいいくのですか?」
「どのような方たちとプレーすることが多いですか?」

このあたりを社長の機嫌を取りながら、うまく聞き出していきます。
そんな中で、例えば

「仕事関係者といくと、接待ゴルフになってしまい楽しくない。
 やっぱり友人といくゴルフがいいですよね~」

などというと、接待交際費の中に、プライベートのゴルフ代が
計上されているのではないか?と疑われるわけです。

「週末には家族でプレーしたりします」

と発言すれば、領収書の日付が週末になっている接待交際費に計上された
ゴルフ場利用料などは、誰といったのか確認されることになります。

もちろん、家族やプライベートでゴルフをしていて、それらを全く
経費としていない場合には、雑談を恐る必要は何もありません。

調査官に、「プライベートなゴルフが経費に混ざっていませんか?」

と言われても、うちはプライベートなものが経費に混ざらないよう
徹底していますので、気になる点はご質問ください、と堂々と伝えて
おきましょう。

この雑談に気をつけましょう!というのも実は変な話で、
堂々とやっていれば、雑談を糸口に、彼らが勝手に怪しいと思った
場所をチェックします。

でも、全てを税法通りになっていれば追加で税金を取られることはありません。
むかしは、「おみやげ(=何か1個でも追加税金をとる)」がみつかるまでは、
重箱の隅をつついて納税者を脅してでも追徴課税を取る、という風潮があった
そうですが、最近の税務調査でそんあことをしてはマスコミに叩かれるネタに
なったり、録音・録画されてブログやホームページ、さらには2CHで晒され
炎上しますので、そのようなことはなくなっています。

普通に追徴課税ゼロという税務調査もありますので、ご安心ください。
でもそういう意味ではネットの発達は凄いな、と思います。
税務調査にも間接的に影響を与えているのですから。

以上、人材派遣業の税務調査に詳しい税理士事務所がお届けしました。

永江 将典

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