一人ランチは経費にできるのか?税務署OBに聞いてみた!
「食事の経費」は多くの事業者の関心のある事項だと思います。
一般的に取引先と一緒にランチをした場合では
それを会議費として経費処理することが可能であると言われています。
一方で「一人ランチを経費はダメなの?」というご質問をいただくこともあります。
そこで今回「一人ランチは」経費にできるのか税務署OBにも話聞くことができたのでそちらの見解もふまえてお話ししていきます。
経費のできそうな類似パターン
ネット上で一人ランチを経費にできるかどうかを調べてみると
多くの税理士がNGという見解を示しています。
では以下のような条件をつけた場合はどうなのか
税務署OBに話を聞いてみました。
パターンA
今すぐパソコンで確認必要な仕事が入った!
外出先で電源切れている
↓
一人でカフェに入り
飲みたくもないコーヒーを注文
↓
パソコンを充電
この場合はどうでしょうか?
税務署OBの回答は…
そのことを明確に説明できるならOKとなる可能性あり。
でも多いと疑われるよ。
でした。
仕事に関係なくただ単に食事をする場合は
言わずもがなNGですね。
経費とするには仕事と関係があるかどうかというのは重要なポイントです。
他にも経費となる条件がいくつかありますのでご紹介します。
経費の条件
経費とするには以下の条件があります。
1.事業に関係があること
2.事業に直接必要な出費
3.合理的に説明ができる
事業に関係があることについては先程お話ししたパータンAや取引先との食事の例が分かりやすいですね。
これと合わせて2や3についても対応できるようにしなければなりません。
例えば食事の際に取引先の方と名刺を交換した際はその裏に食事の経緯や金額などのメモをし、領収書などの控えておき、いつでもその事実を合理的に説明ができる状態にすることが大切です。説明を求められた際になんだかったかな?となってはアウトです。
一人ランチは結局OK?
結局一人ランチは経費にすることは難しいのでしょうか?
なんとか一人ランチを経費にできないのか
税務署OBに話を聞いてみました。
質問
ランチだけが目的の場合は当然NGですが
主目的が仕事の場合で仕事のついにランチはだめですか?
回答
ダメです。
ダメな理由はたとえ仕事が主目的でも説明しても説得力がないです。
一度お店に入ると食事がメインになってしまうでしょう。
質問
では以下のような条件の場合はどうでしょうか?
・お店に入った瞬間から自分を録画
・ランチ20分
・仕事した時間60分
食事の料金から50%を経費にする
ここまでやったらどうですか?
回答
証明できるならもしかしたら認めるケースもあるかもしれないが現実的には難しい。
このように、極端な例としてお話しをしてみましたが
毎度録画をして証明することの手間や、お店に迷惑がかかってしまうことを考えると現実的とは言えなそうです。
まとめ
結論として、一人ランチを経費とすることは厳しいです。
経費の条件を満たしたうえで証拠もあり、説明がしっかりできれば認められるケースも無きにしも非ずという見解も見えましたが、一人ランチを経費にするハードルは相当高いと言えます。
どうにか経費にすることを考えるよりも売上をもっと増やす事を考える方が賢明だと言えます。