税務調査の1日の流れ
こんにちは。税務調査に詳しい名古屋の税理士事務所です。
税務署から、始めて税務調査の電話がかかってくると、
不安になりますよね。
始めての税務調査。一体何を聞かれるんだろう?
ちゃんと説明できるかなぁ?
税金を大量に払うことになったらイヤだなぁ
どんな人がくるのだろうか?
そこで、今日は実際の税務調査がどのように進んでいくのか、
紹介したいと思います。
まずは、税務署との電話で日程調整
まずは、ある日突然、税務署から電話がかかってきます。
税務調査で伺いたいのですが、いつがご都合よいでしょうか?
という日程調整の電話です。
先方が○月×日はどうでしょうか?
と言ってきますが、予定が合わなければ、その旨を伝えましょう。
わざわざ既に決まっている予定をキャンセルまでして対応する必要はありません。
また、電話がきた際に即答することがむつかしい場合は、
後日予定を確認して折り返す、とか税理士と日程調整をしてから
連絡します、と答えておきましょう。
また、一度決めた日程であっても、
あとから変更を依頼することは可能です。
税務調査1日目
いよいよ税務調査の当日です。
税務調査1日目は、ほぼ100%。朝10時から始まります。
朝一(9時)は、朝礼などがあったり、事務処理できるよう
配慮しているようです。
かと言って、11時開始とかになると調査時間が短くなってしまいます。
ですので、間をとって10時に税務調査が開始されます。
調査官の方は、個人事業や従業員十人程度までの会社であれば、
会社にくるのは2日、多くて3日です。
ですので、時間を無駄にはできないわけです。
よく税務調査の立会い(社長の助っ人)で呼ばれて、10時に会社へ伺う際、
早くつくと、調査官の方も早く到着していて、外で待っている姿をよく
目にします。
そして、10時から調査開始です。
最初は、挨拶から始まり、今回の調査の目的の説明があり、
1時間~2時間くらい雑談タイムが始まります。
雑談といっても、天気や野球といった軽い話題や、
応接室に飾られている表彰状や絵などに始まり、
次第に会社の現在の状況や社員数などの話になっていきます。
会社の概況を抑える雑談をしながら、
何か怪しい場所はないかな?どこをチェックしようかな?
と先方は考えています。
調査官の方は年間50件程度、税務調査をしているそうです。
だから、雑談もなれたもので、うまく社長から聞き出していきます。
そして、税務調査の1日目の午前が終わります。
だいたい雑談を1時間~1時間30分して、1時間~30分、軽く帳簿が
チェックされておわります。
調査1日目の午前から、これは脱税だ!とかこれは間違っている!!
とドンパチやることはありません。
なんだ、こんなものか(このまま何もバレずに終わるんじゃないか?)って
くらいです。
そして、お昼休憩です。調査官からそろそろお昼にしましょう、と持ちかけられ、
1時間後の13時に戻ります、といった具体でお昼休憩に入ります。
昔はお昼を会社が出していた(うなぎや天ぷらなど豪勢なお昼ご飯)そうですが、
現在は調査官は会社の近所で自分1人で食事をします。
また、お茶を用意しても飲まないですし、ペットボトルのお茶や水を出すと、
飲料代(150円)を払う調査官の方もいます。
(自分で水筒に飲み物をいれてきたり、ペットボトル持参の方が多いです)
15時におやつをだす、といったこともやめておきましょう。
納税者から何かを受け取ると、税金を減らすことを期待されたり、
マスコミから叩かれたりするため、調査官の方は何も受け取らないことがほとんどです。
税務調査1日目の午後
1日目の午後も、割と平穏に過ぎていきます。
調査官は、各種帳簿や請求書、レシート、通帳など決算の元になっている
資料を確認していきます。
ですので、ずっと同席している必要もないため、
顧問税理士が同席している場合は、税理士も帳簿は確認してますから、
調査官への説明を任せて仕事にもどる社長さんもいらっしゃいます。
そして16時ころになると1日目の調査は終わります。
そして、1日目で調査官が怪しいと思ったところに関して、追加の資料依頼や
経費として認められないものの説明もあります。もし、調査官の主張に反論
するのであれば、経費であることを示す根拠資料を次回までに準備することに
なります。
調査官からの依頼資料が準備できる期間を考え、次回の日程調整を調査官として、
こうして調査1日目は終了です。